緊急事態宣言の中での発表会

ピアノ教室

緊急事態宣言初日の4/25は発表会を予定していました。

はじめ緊急事態宣言は29日からとなっていたので
開催できそうで安心してたのに
予定はだんだん早まり
何と25日からに

ホールが閉館するかどうかも二転三転どころかコロコロ変わる状況の中
頑張って練習してきた生徒たちの努力が無駄にならないように
何が起こってもいいように
何日もかけて作ったプログラムを作り直して
何回もアンケートとって希望を聞いて

プログラムを組むのもお友達と一緒になれるように、刺激しあえる子と一緒になれるように、さらに1時間以内におさめて換気の時間をとってと途方もない作業を何度お何度もやり直し…

長年ピアノの先生していますが
こんな大変なことは初めてでした

手書きの方が早いPCと夜な夜な向き合って
もうふらふら

人数制限
消毒と換気
受付で検温とホールに入る人チェック
ただでさえ大変な中

万が一リハーサル予定の24日を本番にしてもいいようにとなると人手が足りなかったので、
急遽来ていただけるカメラマンさんとスタッフとしてお手伝いしてくれる方を探して募ったのは前日の23日でした。


自分の予定をキャンセルして駆けつけてくれた友人達

お家が厳しい中お手伝いに来てくれた娘のお友達

誰1人かけても開催できませんでした

地元神戸だけではなく京都、大阪、和歌山からも駆けつけてくれたみんなに本当に感謝です。

リハーサル予定だった24日の朝
閉館にはならないと聞いてほっとしたのもつかの間
リハのためにホールに到着した13時前

県の意向を覆す国の通達が出そうだと聞き
急遽発表会を決行するので本番の衣装で来てくださいと連絡

それにみんなが素早く対応してくれての開催でした。

お仕事があったりご用事があったりしたお家も皆必死で駆けつけての発表会となりました。

わたしと娘が弾く連弾は
千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」
この曲の楽譜には『ふりかかる運命から目をそらさずに乗り越え立ち向かい、大きく優しく受け入れる心の広さ…素直に表現してほしい』とメッセージが書かれてあります。

まるで今回の事が予測されていたかのような選曲でした。

緊迫した空気が緩むように
不安そうなお顔をしている子がほぐれるようにと心を込めて弾きましたが
ふらふらが演奏に出てしまってて大反省
それなのに演奏を聴いて涙が出たと言ってくださる方々がいらっしゃって
心に響く音色が出せていたのなら良かったと安堵しました。

しかし、落ち着いてから家でリベンジしました

はぁぁぁぁぁ大変だったぁ
疲れ果てました

でも子供達の頑張りと笑顔を守れた貴重な経験となりました。

まだ習い始めて間もない子が、つい数ヶ月前まではお母さんから離れられなかった子が堂々と舞台でピアノを弾いて、満足そうな自信に満ち溢れた笑顔で舞台袖に戻ってくるのを見ると感動します。

長年ピアノを習ってる子たちもいろんな葛藤を抱えながらいい時も悪い時もありつつ成長してきた成果はすごいものがあります。

発表会でうまく出来なくて涙するのも大きな学びです。

今までは生徒たちが失敗しないように発表会前ともなると休日返上で間に合いそうもない子たちの練習に何時間も何日も付き合っていましたが、それは決して子供にとって良いことではなく手を出しすぎて失敗するチャンスを与えていなかったと気づいた今年はほとんど追加レッスンなしでした。

失敗や後悔があってこそ大きく成長できるというものです。

成功ばかりの人生なんてないですから

涙した後、それを乗り越えていけるようにサポートするのがわたしのお仕事でもあります。

親御様のお力添えをいただきながら

今回の発表会の出演者、親御様、スタッフとして支えてくださった皆様方に感謝申し上げます